AW139との訓練実施しました
昨年は尖閣諸島の問題で延期。秋口以降は燃料代の高騰問題で訓練が中止となった経緯があります。2年ぶりだった。これまで訓練に使っていたベル212型機からAW139型に機種変更された。機体としてMH(中型ヘリコプター)だが、重量が6トンを越え、メインローターは5枚となった。性能が向上している。
ダイビング船からの吊り上げ救助、漂流想定のダイバーを海面からの吊り上げ等については、沖縄でのダイビング事故対策訓練では、定番で訓練を組み上げていたが、今回は、AW139のパワーを考えると、航走船へのダウンウゥッシュと海面での漂流者へのダウンウォッシュ体験に変更した。
AW139に機種変更してから、正規のAW139のパイロット養成に時間を費やしたためと昨年に実際に前述の内容で訓練を実施する段取りだった。当時のパイロットとは調整済みでいたのですが、尖閣問題で訓練が頓挫、当初のパイロットも転勤となったこともある。
まあ今回、実際に検証してみた限りでは、もっと強烈にダウンウォッシュをかけても大丈夫かな。つまり、もっと高度を落としても大丈夫だということが判った。ヘリコプターのパワーが強力であるために、発生した下降気流のために海水を巻き上げます。機体そのものが海水の煙幕の中に包み込まれてしまうのだ。
塩を機体が浴びると着陸後の塩分落としのために整備員が総出で水洗いすることになる。丹念に時間をかけて水洗いとなるのでした。
今回、繁忙期に突入したが、予想よりも人数が集まってくれた。事故が発生すると多くの人の協力が必要となる。安全潜水を励行することで訓練は実践に即した内容だが、アクチャルでの出動を極力減らせればと思うのでした。
ご苦労様でした。