たかだマウスピース、大丈夫かな
今日からダイビングが本格的に動き出した。お天気はまあまあだ。事故がないように祈るのみだ。この連休の出足、お天気が芳しくない。青い空、抜けるような透明度、暑いくらいの太陽を期待してやってきたかと思う。寒いくらいの天候なのでした。
今日が初日のダイバーが多いかと。一番緊張しているかも。自分が現役のガイドをしているときの経験。
ブランクダイバーが多いために、様々な配慮が必要だ。
まず、潜水器材の不具合。故障、亀裂、破損等があります。事前にチェックをしていなかった器材を持参したかもしれない。とりあえず、最後に使用して、水洗い、乾燥、そのままメッシュバックに詰め込んでいただけかもしれない。
レギュレーターのマウスピースの亀裂、これは比較的気付かないことがあります。気付いたときは、水中に潜っている最中に、あれ空気を吸うたびに何かミスト状になった海水を吸い込んじゃった。間違って咳き込むかもしれない。呼吸リズムが乱れた場合、落ち着くまでは、むやみに動き回らない。
場合によっては、呼吸のリズムが乱れたままだと、どんどん悪循環に陥ることになる。体内に二酸化炭素が貯まって、ますます呼吸のリズムが不安定になるのでした。一種の酸素欠乏状態です。呼気中に二酸化炭素量が4%くらいだったのが、5%とか6%くらいに跳ね上がるだけで水中の活動に変化が出現します。一番怖いのは思考能力が低下すること。安全に対する思慮が不足してしまうのでした。
パニックになってしまうかもしれないのでした。たった、小さなマウスピースの亀裂から始まるのでした。
たかがちょっとした亀裂、されど亀裂なのでした。予備のマウスピースに結束バンドを忘れずに。