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2016年8月 6日 (土)

広島原爆投下の日

 今日は広島に原爆が投下されて71年目を迎えた。まだまだ当時、被ばくされた方々が生存されている。でも、当時零歳だった方も、70を超える年齢になっている。私も黙とうを捧げました。

 米国での原爆投下の決定のプロセスへの番組を観た。俗説の「多くの米兵の命が救われた。」ではなかったことが明確になった。原爆開発の責任者だったグローブス准将は、1970年に証言していた。グローブス准将は、京都に原爆を投下することを画策していたことも判った。陸軍長官だったスチィムソン氏は、グローブス准将の提案を否定する見解だった。

 巨額の費用を費やした原爆開発の結果、未使用の場合に議会からの追究を恐れた経緯もあった。ルーズベルト大統領の死後、何も知らないで大統領に就任したトルーマン氏は原爆使用に否定的だった。陸軍長官スチィムソン氏は、これまで日本への爆撃行為を一般市民に対する戦争犯罪と国際的に避難されることを恐れていたことも判った。これに原爆を投下することで日本を反米国家にしたくないとの思いもあったようだ。

 原爆を投下した隊員も、命令を実行したが、一般市民への一発の爆弾を投下したことを悔いている証言もあった。現場での葛藤があったことも判った。

大量破壊兵器の使用は、トルーマン大統領の承認なしに投下された経緯も明らかになった。アメリカの文書管理や、それぞれの担当者の音声録音テープも、しっかりと保存されているのでした。それらを再検証することができるシステムは凄い。

 8月10日にトルーマン大統領は、以後の原爆投下。つまり広島、長崎に続く三発目の投下作戦が中止することになった。これらの事実を踏まえて、原爆投下の是非については、今後も議論する必要があるのだろう。

尖閣諸島には、中国が大挙押し寄せている事実が判明した。いよいよ日本としても覚悟を決める時期に来ているのだ。8月6日は、歴史上に残る日でもあるのでした。

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