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2016年12月24日 (土)

酸素対応

 午前中は高気圧治療部は診療を実施している。週末にかけて新規の患者さんが紹介されると金土日の3日間も続くのでした。耳鼻科や整形外科、救急科等の他科からの紹介での高気圧酸素治療だ。創傷面の回復力が眼に見えて判るくらいの回復力なのだ。

 現在、沖縄県内にはワンマンチェンバーと呼ばれる第一種装置が配置されている医療機関は限られている。まして複数の人数を同時に治療できる第二種装置は、三か所しかない。琉球大学付属病院、南部徳洲会病院、沖縄セントラル病院の三か所だけ。以前は、アメリカ海軍病院にあったが、現在は撤去されている。那覇にある自衛隊病院には高気圧治療装置は設置されていないのだ。とある医療機関の医師の方に教えてもらった のは、キャンプシュワーブには、日本でいう第二種の装置が一基配置されていると学会の発表されていた。ただ、医師が常駐していなく技師さんがいるということでした。

 沖縄本島中部の太平洋側の勝連にある海軍基地ホワイトビーチの海上自衛隊が配置されている掃海艇の船内にワンマンチェンバーが二基装備されていると言われています。これはあくまでも海上自衛隊の水中処分隊隊員の応急処置対応用で一般人への供用はないのでした。とある海上自衛隊の将官の方に教えてもらいました。まだ、自分は見学に行っていません。

 潜水障害では、高気圧酸素治療が必要かとの演題は、12月の第51回の学会にて発表しました。9月の学会の演題募集の際に抄録を提出している。今回は症例として3つを発表した。院内での症例としては4例、病院外で症状が発生し、医療機関まで来るまでに酸素供給を実施してもらいました。自給できる酸素量を確認しています。次に来院の交通手段も確認です。救急対応の必要性があるかのトリアージ確認も同時に実施します。

酸素シリンダーについて10リットルサイズを所有しているサービスも多くなった。10リットルだと1500リットルの酸素量となり、1分間に15リットル使うとして100分間吸うことができる。それを10リットル以下だと150分、6リットルだと250分吸うことができるのでした。国際的には、1分間に15リットルが要求されているが、これまでの経験だと10リットル以下でも大丈夫だった。一時間から2時間くらい吸っていると症状が緩和することが報告されている。

 あとは酸素供給と併せて水分補給も忘れないように指示しています。

来院時には症状が消失した場合もあるのでした。高気圧治療装置があるので、何でチャンバーを使わないんだという指摘を受けるが、神経学的な触診や血液検査等を行っても正常であるためにチャンバーを使う必要を認めないと判断して医師から説明してもらい患者さんに納得してもらうのでした。

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