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2016年12月 4日 (日)

学会終了 報告完了です。

 今日も日本医科大学で開催されている学会だ。週末に開催されているので朝のラッシュや交通渋滞にも出会うことなく都心を移動できるのでした。これが週中だったら、とんでもなく時間が倍くらいかかっているのだろうと思う。都心のラッシュや交通渋滞とは縁遠いのでした。日常生活との乖離の中での都市経験です。この二日間は、天候にも恵まれている。雨降りや雪にも遭遇していないのでした。

減圧障害の治療について、自分が公開している緊急連絡網に連絡してきた事案が一例。その他は琉球大学救急部を受診したダイバーの診療過程を報告した。三つともに大気圧下での酸素を供給して治療効果が認められた。これらを紹介したが、それなりに抵抗があった。これまではスクーバ潜水後の体調の異変は、すぐに高気圧酸素治療が有効だとされているので、とりあえずチェンバーありきの治療が当り前だ。何でもチェンバーに入れて圧力をかけてしまえとなる。診療側としてはチェンバーに入れるか、入れないで大気圧下での酸素療法もある。が、大気圧下の酸素療法では保険点数が少しなので医療機関としては採算が取れないかもしれない。

 潜水障害の中でも、様々な種類がある。それらについては治療指針が確定していないのでした。とくに減圧障害と言われるのに確定した診断基準がないのでした。それぞれダイバーが訴える症状について神経学的な検査を行うのです。これらは難しいものではない。これまでは裁縫で使うルレットを手足の部分に当て、転がすことで接触する皮膚感覚に違いがあるのか、どうかについて症状の判断をしている。ティッシュペーパーを使って皮膚に軽く接触させての違和感の感覚を調べる。

重症な潜水障害でも、潜水現場に酸素を配備して、すぐに吸える状態で待機。異状を訴えるダイバーがいれば、すぐに対応することで症状が緩和したり、寛解したりと効果てきめんなのでした。でも、症状が消失したからと安心せずに、医療機関を訪ねることをお勧めします。できれば潜水専門医の診断を仰ぐことを推奨します。

 沖縄県内では、第一種と第二種のチェンバーが沖縄本島と石垣島にしか配備されていない。酸素と輸液を使う治療で対応が可能となれば、各島にある診療所レベルでも対応できるのでした。無理して夜間の航空搬送まで実施することもないのでした。どこでも対応できることが可能となれば、今後の観光面でも安心材料がそろうことになるのでした。

学会が終わりました。来週末は講演会だ。頑張ります。

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