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2017年1月23日 (月)

棘の無害化 サンプル採取

 何年振りだろうかメス、ピンセット、尖刃ピンセット、ペアン鉗子、尖刃ハサミ、円刃ハサミにラテックス手袋を装着してお仕事でした。オニダルマオコゼの棘を取り出す作業でした。学生時代から使っていた手術道具を引っ張り出しました。危険生物の研究者に助言を求めての棘の回収作業でした。

 オニダルマオコゼ本体からの棘の部分の切除は、専門家にお願いして外してもらいました。棘に付属した部位に毒腺があるので、要注意なのでした。実際の切除は、土曜日に行われました。自分は別件の用事があったので立ち会うことが出来なかった。専門家が2人で対応してくれました。切除の映像を写真撮影してくれました。実際に再生してみたのですが、最初の生きた状態からの切除では専門家が対応しないと無理。無理というかケガする可能性もあることが判りました。

 棘を取り出すのは、難しいというか、毒腺も生きているので要注意。ガスコンロに鍋をかけて50℃~60℃位に温めて背鰭の部分を鍋に入れてタンパク質を固める作業です。沸騰させると棘自体が変性する可能性があるので、50℃くらいの温度で毒腺を固定して無害化した。それから解剖台に載せて、解剖台と行っても厚手のダンボールに背鰭を置いて棘を一本づつ外して行くのでした。毒腺は無害化しているのですが、棘の先端でブスってのも困るので、慎重に対応しました。

 棘を外して並べてメジャーを置いて撮影。危険生物の専門家のアドバイスは、とにかく丁寧に棘から肉部分を外す作業が必要とのこと。丹念に棘から軟部組織をコソゲ取る作業を実施でした。集中力が持続するように時間をかけて外しました。ケガしないで外すことができました。乾燥して強度試験に耐えることができるかが心配だ。

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