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2018年5月15日 (火)

ドクターヘリ合同MC事例検討会だった。

 5月15日、沖縄が日本国に復帰した日だ。自分は大学生だった。昭和47年(西暦では1972年)。その日は、大学構内にいた。乏しくなった記憶では晴天で、大学構内にいた。中庭のベンチに座っていた。授業は、通常にあった。同級生に沖縄出身者が居た。式典は、テレビニュースで知った。今日は浦添総合病院にてドクターヘリの合同事例検討会でした。南部と中部地区の消防さんを対象にしたメディカルコントロール検討会だった。長い名前の検討会でした。 今回の通常の症例研究ではなく、ドクターヘリが出動した際に、重大なインシデントに相当する内容の問題だった。地上の警戒配備についていたマーシャリング対応していたが、ヘリに着陸帯の安全を確認した旨のOKサインを出したが、ふと空中に電線が走っていることに気づいた。ヘリに着陸中止サインを出す寸前だった。機上のパイロットと整備士も上空から着陸態勢に入りながら地上の安全確認をしていたら電線を発見。「ゴーアラウンド」で復航し、再度着陸をやり直したという事例だった。空中に張られた電線はヘリコプターでは超危険物なのでした。  検証会では、実際に墜落事故に至った事案の動画が公開された。自分も何回も見たことがあるニュージランドで実際に起きた墜落事故の映像とBBCが制作したドローンが接触して事故の連鎖が起きた注意喚起の動画。自分は、別なヘリコプター墜落事故の映像を沢山見ているが、消防隊員の大半は初めて見る動画だったかもしれない。電線一本、ロープ一本でもメインローターやテールローターに巻き付くだけでも致命傷になるのでした。以前、前兼久漁港でもあったのは着陸態勢に入った時のダウンウォッシュの風の影響で漁網が飛び散ったことがあります。とある離島では不法に放置されたカヌーに砂粒が飛び散ったと難癖に近いクレームを言ってきた輩もいるのでした。  ドクターヘリを使っての医療介入は、救急医療では最たるものだ。最近はドクターヘリ以外の選択肢では、ドクターカーも現場に投入されることもあるのでした。ドクターカーは南部徳洲会、中部徳洲会、浦添総合病院、他にも配備されるようになった。ドクターカーには、傷病者を搬送する能力はない。救急車とのペアリングで対応することになるのでした。ドクターヘリを飛ばす場合の究極の問題もあった。キャンセルすることもある。その際の連絡体制についても話し合いがあった。  あとは大きな問題としては、連絡体制の課題もあった。基地局の無線と現場でのボディトーキーの出力の問題もあるので通信範囲に限界があるのでした。携帯電話の場合は、ドクターヘリが飛んでいる最中はグレーゾーンになっている。医療者、救急隊員、消防本部等の連携が重要になるのでした。当たり前なのですが、まだまだ完璧に問題をクリアできる通信手段がないのでした。

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