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2024年6月11日 (火)

土砂降りの中で大学での最後の医療用酸素講習でした。無事に修了しました。

 今日は大学での医療用酸素講習の最終日です。気象レーダーでは、雨雲が強烈に映っているのでした。道中は細心の注意を払いながら運転します。梅雨末期の土砂降りなのかな。

 凄い雨だった。恩納村から名護までの道中は、誰もスピードをセイブしたままの運転だった。しかし、渋滞になるでもなくスムーズに動いていた。交通量が相対的に少なかったのだろうか。大雨洪水警報が発令された中での移動でした。

 今日は大学での最後の第三班36名の酸素講習でした。6班編成で指導を開始しました。ポケットマスク、バックバルブマスク、酸素ボンベ、酸素供給資材、レサシアン、ウレタンマットを用意して講習を開始しました。

 学生には空気中に含まれる酸素濃度を質問。6名ともに恥かしいのかな。シーンとしていました。次に呼気に含まれる酸素割合について質問。4%とか10%とかと回答がありました。実際には17%の酸素濃度があることを説明した。

 呼気蘇生法では17%、バックバルブマスクのみでは21%の酸素を供給することができることを説明。次にポケットマスクに酸素チューブを接続しての呼気蘇生法やバックバルブマスクのリザーバーバックに100%酸素を供給しての蘇生法では、60%程度の酸素が供給されることが判っている。

 溺水事故の場合は、肺が無気肺状態になっているので溶存酸素は、確実に0%なのでした。そこに17%でも、21%でも、酸素が供給されると自発呼吸の刺戟になるかもしれないのでした。でも、確実に溺水現場に医療用酸素を用いての蘇生法を実施することができれば蘇生率は向上するのですが、なかなか現場には医療用酸素が配備されていないのでした。

 ライフセイバーに溺水時の蘇生には医療用酸素を用いて実施しようと話すのですが、否定的な回答が帰ってくれるだけなのでした。彼等はCPR、今は新型コロナ感染症の影響で胸骨圧迫心臓マッサージだけを実施するのみと本部からの指令が出ているとのこと。末端のライフセイバーには判断することができないようです。

 ダイバー側は医療用酸素を用いての溺水者蘇生法を実践しています。

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